1400日戦乱のイラク

2007年4月13日
ついに憲法9条改正につながる国民投票法案が衆議院を通過した、恐ろしき時代である。
時局をみすえろ!との暗示なんであろうか。
イラクと「北」と・・

イラク最大の悲劇は国防総省に「イエスマン」のみあつめた
ラムズフェルド長官の政治姿勢にあった。
唯我独尊で何を決めるにも自分流のやり方。この傲慢家をトップにすえたのが最大の失敗。
ゆえに正確な戦況分析と冷静なる判断が出来ないブッシュ。

先に文芸春秋に発表された小倉日記にある昭和14年以降の天皇ヒロヒトと同じである。
日本占領に当たっては日本人をものの見事に解説したベネジェクト女史「菊と刀」まで準備して占領政策をマッカサ−に委ねた。
天皇(ヒロヒト)の元に歴史的に集まってきてる民族である事もその後の極東裁判にも生かされた。曖昧コトの処理となる。
米国の占領の歴史で一番うまく言った例示にいつもあげられる日本。
イラクは違った。今日のニュ−スでも5重に張り巡らされた厳重警戒のイラク首都バグダッド議会内の食堂で自爆テロの爆発、議員ら8人死亡
このニュ−スに隠れてるようだが、バクダット北部のチグリス川の橋梁が爆発10人が死亡崩壊した橋の記事がかすんでいる。
これらは米国兵の増派で解決するものではない。
現に共和党マケイン議員はイラク増派を打ち出し大統領候補選から脱落した。

専横に対しての止めるべき動きはあったのではある。 
大統領補佐官アンドリュ−・カ−ドはラムズフェルド長官
罷免に向け18ヶ月も画策した。
極秘文書で戦況悪化を知ってたブッシュは国民には虚飾で飾る発言に終始した。。

イラク混乱泥沼化の「戦犯」はブッシュはもとより
ラムズフェルド長官
チェニ−副大統領
の事実を見ようとしないところにあった

戦争に反対したパウエル国務長官も最終的には「イラク攻撃をするべきでない」と主張できなかった。

ワシントンポストの社訓
「良質なる仕事は経営陣に立ち向かうことでなされる。」

その人たちもいた。ジェムズ・・マ−クス陸軍少佐・
イラク戦争が始まる数ヶ月前にクゥエ−トに赴き
「大量破壊兵器はどこにあるのか。」
否定的意見を述べている。
ラムズは極秘メモを受け取っているが無視した。
発見できない可能性があったと大統領には報告している。

ラムズフェルド長官も相談役スティ−ブ・ハ−ビッツ弁護士長官の友人から諌められている。
「アメリカノ戦後処理は失敗している。」
2ヶ月目にメモを渡している。

アンカ−チェンメモ
国防総省が絡み合いすぎて身動きが取れない。改革の必要があるというメモも含めて無視された。

ペンタゴンの誰もが「簡単にかたがつく」との風聞に酔っていた。
ネオコン・ウォルフォウィッツ副長官
「戦争は7日で終わります。」
4年目で1400日になってるのはどうしたことか。

「米国が乗り出せば小国なら3日で国家は崩壊する。」
しかし国を立て直すには10年かかる。
憎悪と敵意が深まってくるからである。

ベトナム戦争の教訓は生かされたどころか再現である。
驚くべき事実が浮かび上がってきている。
チェニ−副大統領がヘンリ-・キッシンジャ−としょっちゅうあっている。・・紛れもない事実である。

ニクソン政権の時の国防長官ヘンリ-・キッシンジャ−
ベトナムを泥沼化しただけと評価が定まってる人がブッシュ政権の指南役であったのだ。
アドバイザ−として招き首席補佐官ルイス・リビ−は日常的に会談していた。

付け加えるならルイス・リビ−はCIAの身元工作員身元漏えい事件で有罪判決になっている。
「勝利こそが意義のある出口戦略である。」キッシンジャ−はブッシュにささやき続けた。
そりゃあ、心を揺さぶられるわなぁ。
外交戦略の格であるはずのコトがこの程度の事であったのだ。
まさに悲劇の連鎖。

ブッシュは当初ペンタゴンに戦後処理(NSPD)計画室の設置を決めた。
陸軍大将ジェイ・カ−ナ−に戦後復興の課題を9っ出す。
9つのうち4つしか出来ない。と回答する。
「人間が十分でなく問題が複雑すぎる。国家再建、治安、
復興受託、人道問題・・・・」
戦後処理を真剣に処理する気がない。と感じる立案者。
いくつかに無理がある
軍の残存、バ−ス党を残し、部分的行政を任せる
司法省ぐらいは自国復権をイラク人の手でやらせようとする。

ガ−ナ−は解雇され、元オランダ大使・ポ−ル・ブレマ−就任。
軍の解体、中継ぎ政権ストップ
イラク人での復権は出来ない。
今日の状態を招いてしまった。

この泥沼になる前の支配形態はなかったのか。
戦争が始まった時期にあった。
イラクの後退で敗北したとき、武装勢力の過激な行動はなかった。

パウエル長官に伝えられた
「ポッタリ−バ−ンのル−ル」
インテリアメ−カ−の事である。
室内商品を壊したら客側に弁償させる。壊したものが再建するル−ルである。
イラクではどうか。最初からなかった。

ネオコンの責任に着せるのもどうであろうか。
ウォルフォウィッツ副長官
リチャ−ド・バ−ル
煽動家で、戦争の賛同者としてわめいていたネオコン。
品のいい言い方ならバックコ−ラスであったネオコン。
ネオコンはイラク戦争はたやすいと言った。
ただ、ステ−ジ中央で歌ってたのはブッシュ。

ブッシュの弁を聞く限り、「9,11が全てを変えた」。「テロと戦う脅威必要」と「サダムが脅威」

さらにブッシュの理想主義。
キリスト国家がイスラム国家に介入することに無理がある。
圧制に苦しむ人を救い開放する義務、他国にもたらす民主主義
民主主義は自然な体制のハズだとの傲慢さ。

イラクの地形は概ね長方形を斜めにした形。ペルシャ湾を下に、北部は北にシリア、東にイラン、北部がトルコに接している。
イラク自身の北部はクルド自治区。

残雪を頂き、峻厳な山並みが迫る高原都市、アルビル
ここには動乱が続くイラクの状況は全くない。
紀元前2000年頃造られた要塞が丘の上にそそり立つ世界最古の街アルビル。
人口100万人のクルド自治区は好景気で戦前に比べ、収入も3倍になっている

12万のクルド兵はパルザン議長の命の指揮命令系統が健在。
テロは04年のクルト政党事務所襲撃以来ない。
外国人向けも「0」である、
14万人の米軍のうち60人が駐在するだけである。

クルド人はこれまで唯一の「国家なき民族」
クルド人の国アルバ−ド共和国は1年間のみ存在したがイラク人の2割のクルド族はイラクに吸収された、
3600万人のクルド人はイスラム・スンニ派クルド人に属している。18万人がフセインに虐殺された、

イランに戦争の準備を進めてるがこのクルド人の住んでるところとイランは隣接地。戦火は及んでこよう。

アフガニスタン、イラクと悲惨な状況が生じている。
米国のこれ以上の戦火の拡大はどうなんであろう。

16日インド、アメリカ、日本で共同軍事演習をやる。
インド・ダッド国防次官補の張り切りようは並ではない。
ちょうど今日のニュ−スでインドは大陸間弾道弾の発射実験に成功した。アグニ3で射程距離2500KM。核保持国がこれだ。
パキスタン中国はどう出るのか。

パキスタンはハトフ5で1300KMの射程距離
中国は東風21号で2150KM、東風3号2659KM
それぞれ計30基も配備されている。

隣国、付近国の軍事的変更は周辺国の軍事的緊張をますなよりもの証左だ。

中国首相が来日の慶事に米国、日本国のとった処置もすごいものだ、
WTOに貿易不正で提訴の米国と平和憲法の9条を変えるべき手続き国民投票法案の強行の日本。
実に礼を尽くしきった歓待である。笑

国内総生産GDPが280兆円の国に低開発国援助ODA円借款が続けられている。
国会演説では初めて素直な謝辞がされた
両国国民が知らぬ状態で進んでいるような状態。
ただ、オリンピック前まで施されてっるのもいい加減だ。

すべてはエネルギ−で紐解ける。
9割を中東から運んでくることの保険である。
戦乱につながる動きの裏にはエネルギ−問題がよこたわっている。


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