映画を語ると何百本分語ることに成ろう。
皆が生きてきた人生ほどの自分の名画を持っているはずだ。
女優ならデードリッヒで始まりイングリッド・バーグマン、
モナコ王妃グレイス・ケリー豊満な女体のマリリン・モンロー
だれでも認めるオードリー・ヘップバーン・・・
あげつらうだけで、3000文字を超えようものぞ。
正確に記すにはキネ旬紙の諸出版物に頼るがいいが手元に何もない。
淀川長治に名声の全てを預けた格好だが、貧乏な私は高野悦子解説のNHKの日曜日9時〜を取得知識の泉とよびたい。
荻昌弘にはそうお世話になった思いはない
宮崎シネサロでは通し券10作とかでの、旧作の名画としてこれらを鑑賞し、堪能した。ハリウッド祭、パリ際などと銘打っていたものだ。
古典ハリウッドの名作はスクリーンでなく残念ながら
岩波ホールの高野悦子のT・Vが主だったのである。
ビデオがベーターとVHSで戦争をし始めた以前の話である。
この世にはビデオなるものは、家庭にはまだなかったからである。
過半、朝日新聞の世界シネマの旅が日曜日ごとに特集され、
確認と新規に見る基準とした。
猪俣勝人は 社会思想社より文庫本の辞典を何冊かに分類してだし、
キネ旬社は文庫のカラー版を分冊ジャンル分けして出した。
佐藤忠男、川本三郎、双葉十三郎 蓮實重彦・・見る前、
に参考になった。
スクリーン、映画の友はひたすら立ち読みであった。
(スミマセ〜ン)
映画はやはりスクリーンで観たい。
「駅馬車」でのインデアンに襲われる迫力あるシーンは
ビデオでは無理だ。
「真昼の決闘」ハイ・ヌーンになるとまだビデオでも許せる
範囲でいい。
カラーの「シェーン」はスクリーンである。尤この映画はビデオで私は世紀の大発見をしたことがある。エッヘン!(エバルガイイ!)
最後にアラン・ラッドのシェーンにジャック・バランスの黒ずくめのガンマンの殺し屋とライカーを倒し、町を後にするシェーンのうしろ姿に、“シェーン、カンバック!”
というジョーイの声がこだまする。丁度そのときから、
ビデオの画面はコマ送りである。左上を注目すとイイ。
スルト!車が通るのである。それも1台でないのだ!。
イヤハヤ困ったものである。
ノミネートされた5部門のうち受賞したのはナント皮肉にも
撮影賞だけである。
それなのにナンダ!車はなかろうて。
・・・・
「巴里の屋根の下セーヌは流る」とか 『巴里際』のルネ・クレールはパリ近郊のエピーネのセットでキャメラを廻した。
決してモンマルトルではないのだ。ましてや、カルチャラタンなどとは思いもよらぬこと。どうりでビデオで十分である。
イタリア映画の「苦い米」とか「自転車泥棒」も「禁じられた遊びも」同類である。
同じ白黒でもバーグマンが離婚してまで嫁いだロッセーニ監督の
「無防備都市」はやはりスクリーンでないとよさが出ない。
それと神宮での杜の名画は無料で助かったここで観た栗原小巻・加藤剛の 忍ぶ川 もビデオでいい。
シェルブールの雨傘は絶対スクリーンである。暗ければ誰にも涙がわからないからである。
ジン・ケリーの 雨に唄えば でミュージカルの素晴らしさを知って、その後にみた珠玉の映画。
カトリーヌ・ドヌーブはロジェ・バディムと故意に落ちフランスを代表するスターダムに成長する。
この63年のシェルブールの雨傘で世界的なスターになる。
相手はニーノ・カステルヌオーヴォその後マカロニ・ウエスタンの フランコ・ネロの真昼の決闘に出ていた。
大いなる幻影 はビデオでいい。ジャン・ルノワールの1937年の 作である
鮮烈に覚えておるのはドイツ捕虜下フランス将校がラ・マルセイエーズのフランス国家がドイツ国家をしのいでいくところである。
第三の男もおなじである。これもビデオで十分だ。
「シェーン」はオスカーをとっていない。
あの「ローマの休日」さえ負けたのである。
この年は「地上より永遠に」である。なぜかはアメリカ持つ暗い過去にある。
まず受賞映画「地上より永遠に」である。
1941年夏のホノルルが舞台。『真珠湾攻撃』が目前に迫る中、それは束の間の幸福に過ぎなかった…。
アメリカ陸軍組織の腐敗と、戦時下で苦悩する男女の愛を描いたもの。
わかります?
なぜかと言うにこの1953年は50年より吹き荒れたマッカシーズムの残滓の時代だからである。
自由なる国アメリカの汚点。一介の無名のマッカシー議員に事を発するのでこの名がある。
米国が世界史に悪名高い赤狩りなるお互いを監視する暗黒の時代のであった。
ヒットラーのナチスと祖国を離れてまで戦ったチャップリンもアメリカを追われ、二度とその土を踏むことはなかった。
ヘミングウェイは死後10年以上もFBIのフバー長官率いるFBIのブラックリストガ付きまとった。
アインシュタイン苦悩を背負わせられも大統領であるトルーマンまでが、共産主義者の同調者であるに等しいとマッカシーに攻撃されたほどである
朝鮮動乱、台湾と中国の反米活動は瀋陽の米大使館のワード大使、副大使を逮捕、財産を没収する国際法違反の横暴をやっていた時代背景もあった。
唯一の娯楽そして産業の映画がテレビに変わる仕掛けであったのかもしれない。
マリリン・モンローは36歳でなぞの死を遂げるが、ケネヂーの愛人説もあり、なぞの死に不可解さが加わった。
バス停留所、ナイアガラはいいが、7年目の浮気、お熱いのがお好きのほが、興行的に成功している。いわゆるモンロー的なのである。
「シェーン」・・・仁義にあつい孤独な流れ者というヒーローを、美しい風景とほのぼのとした
心情描写の中に綴った、詩情豊かな西部劇。
劇中で流れるビクターヤングの「遥かなる山の呼び声」もスタンダード・ナンバーとなった。
ジョン・フォードにも、ハワード・ホークス、でもないジョージ・スティーブンスである。
『
1953年のノミネートの主な物を下記にまとめた。
ノミネート 受賞
数
地上より永遠に 11 7
ローマの休日 9 3
リリー 6 1
聖衣 5 2
シェーン 5 1
ジュリアス・シーザー 4 1
カラミティ・ジェーン 3 1
宇宙戦争 3 1
第十七捕虜収容所 3 1
バンド・ワゴン 3 0
月蒼くして 3 0
タイタニック号の最期 2 1
モガンボ 2 0
第26回アカデミー賞ノミネート一覧
作品賞 地上より永遠に
監督賞 フレッド・ジンネマン(地上より永遠に)
主演男優賞 ウィリアム・ホールデン(第十七捕虜収容所)
主演女優賞 オードリー・ヘップバーン(ローマの休日)
助演男優賞 フランク・シナトラ(地上より永遠に)
助演女優賞 ドナ・リード(地上より永遠に)
オリジナル脚本賞 タイタニックの最期
脚色賞 地上より永遠に
原案賞 ローマの休日
美術監督装置賞(カラー) 聖衣
美術監督装置賞(白黒) ジュリアス・シーザー
撮影賞(カラー) シェーン
撮影賞(白黒) 地上より永遠に
音響賞 地上より永遠に
劇・喜劇映画音楽賞 リリー
衣装デザイン賞(白黒) ローマの休日
…
皆が生きてきた人生ほどの自分の名画を持っているはずだ。
女優ならデードリッヒで始まりイングリッド・バーグマン、
モナコ王妃グレイス・ケリー豊満な女体のマリリン・モンロー
だれでも認めるオードリー・ヘップバーン・・・
あげつらうだけで、3000文字を超えようものぞ。
正確に記すにはキネ旬紙の諸出版物に頼るがいいが手元に何もない。
淀川長治に名声の全てを預けた格好だが、貧乏な私は高野悦子解説のNHKの日曜日9時〜を取得知識の泉とよびたい。
荻昌弘にはそうお世話になった思いはない
宮崎シネサロでは通し券10作とかでの、旧作の名画としてこれらを鑑賞し、堪能した。ハリウッド祭、パリ際などと銘打っていたものだ。
古典ハリウッドの名作はスクリーンでなく残念ながら
岩波ホールの高野悦子のT・Vが主だったのである。
ビデオがベーターとVHSで戦争をし始めた以前の話である。
この世にはビデオなるものは、家庭にはまだなかったからである。
過半、朝日新聞の世界シネマの旅が日曜日ごとに特集され、
確認と新規に見る基準とした。
猪俣勝人は 社会思想社より文庫本の辞典を何冊かに分類してだし、
キネ旬社は文庫のカラー版を分冊ジャンル分けして出した。
佐藤忠男、川本三郎、双葉十三郎 蓮實重彦・・見る前、
に参考になった。
スクリーン、映画の友はひたすら立ち読みであった。
(スミマセ〜ン)
映画はやはりスクリーンで観たい。
「駅馬車」でのインデアンに襲われる迫力あるシーンは
ビデオでは無理だ。
「真昼の決闘」ハイ・ヌーンになるとまだビデオでも許せる
範囲でいい。
カラーの「シェーン」はスクリーンである。尤この映画はビデオで私は世紀の大発見をしたことがある。エッヘン!(エバルガイイ!)
最後にアラン・ラッドのシェーンにジャック・バランスの黒ずくめのガンマンの殺し屋とライカーを倒し、町を後にするシェーンのうしろ姿に、“シェーン、カンバック!”
というジョーイの声がこだまする。丁度そのときから、
ビデオの画面はコマ送りである。左上を注目すとイイ。
スルト!車が通るのである。それも1台でないのだ!。
イヤハヤ困ったものである。
ノミネートされた5部門のうち受賞したのはナント皮肉にも
撮影賞だけである。
それなのにナンダ!車はなかろうて。
・・・・
「巴里の屋根の下セーヌは流る」とか 『巴里際』のルネ・クレールはパリ近郊のエピーネのセットでキャメラを廻した。
決してモンマルトルではないのだ。ましてや、カルチャラタンなどとは思いもよらぬこと。どうりでビデオで十分である。
イタリア映画の「苦い米」とか「自転車泥棒」も「禁じられた遊びも」同類である。
同じ白黒でもバーグマンが離婚してまで嫁いだロッセーニ監督の
「無防備都市」はやはりスクリーンでないとよさが出ない。
それと神宮での杜の名画は無料で助かったここで観た栗原小巻・加藤剛の 忍ぶ川 もビデオでいい。
シェルブールの雨傘は絶対スクリーンである。暗ければ誰にも涙がわからないからである。
ジン・ケリーの 雨に唄えば でミュージカルの素晴らしさを知って、その後にみた珠玉の映画。
カトリーヌ・ドヌーブはロジェ・バディムと故意に落ちフランスを代表するスターダムに成長する。
この63年のシェルブールの雨傘で世界的なスターになる。
相手はニーノ・カステルヌオーヴォその後マカロニ・ウエスタンの フランコ・ネロの真昼の決闘に出ていた。
大いなる幻影 はビデオでいい。ジャン・ルノワールの1937年の 作である
鮮烈に覚えておるのはドイツ捕虜下フランス将校がラ・マルセイエーズのフランス国家がドイツ国家をしのいでいくところである。
第三の男もおなじである。これもビデオで十分だ。
「シェーン」はオスカーをとっていない。
あの「ローマの休日」さえ負けたのである。
この年は「地上より永遠に」である。なぜかはアメリカ持つ暗い過去にある。
まず受賞映画「地上より永遠に」である。
1941年夏のホノルルが舞台。『真珠湾攻撃』が目前に迫る中、それは束の間の幸福に過ぎなかった…。
アメリカ陸軍組織の腐敗と、戦時下で苦悩する男女の愛を描いたもの。
わかります?
なぜかと言うにこの1953年は50年より吹き荒れたマッカシーズムの残滓の時代だからである。
自由なる国アメリカの汚点。一介の無名のマッカシー議員に事を発するのでこの名がある。
米国が世界史に悪名高い赤狩りなるお互いを監視する暗黒の時代のであった。
ヒットラーのナチスと祖国を離れてまで戦ったチャップリンもアメリカを追われ、二度とその土を踏むことはなかった。
ヘミングウェイは死後10年以上もFBIのフバー長官率いるFBIのブラックリストガ付きまとった。
アインシュタイン苦悩を背負わせられも大統領であるトルーマンまでが、共産主義者の同調者であるに等しいとマッカシーに攻撃されたほどである
朝鮮動乱、台湾と中国の反米活動は瀋陽の米大使館のワード大使、副大使を逮捕、財産を没収する国際法違反の横暴をやっていた時代背景もあった。
唯一の娯楽そして産業の映画がテレビに変わる仕掛けであったのかもしれない。
マリリン・モンローは36歳でなぞの死を遂げるが、ケネヂーの愛人説もあり、なぞの死に不可解さが加わった。
バス停留所、ナイアガラはいいが、7年目の浮気、お熱いのがお好きのほが、興行的に成功している。いわゆるモンロー的なのである。
「シェーン」・・・仁義にあつい孤独な流れ者というヒーローを、美しい風景とほのぼのとした
心情描写の中に綴った、詩情豊かな西部劇。
劇中で流れるビクターヤングの「遥かなる山の呼び声」もスタンダード・ナンバーとなった。
ジョン・フォードにも、ハワード・ホークス、でもないジョージ・スティーブンスである。
『
1953年のノミネートの主な物を下記にまとめた。
ノミネート 受賞
数
地上より永遠に 11 7
ローマの休日 9 3
リリー 6 1
聖衣 5 2
シェーン 5 1
ジュリアス・シーザー 4 1
カラミティ・ジェーン 3 1
宇宙戦争 3 1
第十七捕虜収容所 3 1
バンド・ワゴン 3 0
月蒼くして 3 0
タイタニック号の最期 2 1
モガンボ 2 0
第26回アカデミー賞ノミネート一覧
作品賞 地上より永遠に
監督賞 フレッド・ジンネマン(地上より永遠に)
主演男優賞 ウィリアム・ホールデン(第十七捕虜収容所)
主演女優賞 オードリー・ヘップバーン(ローマの休日)
助演男優賞 フランク・シナトラ(地上より永遠に)
助演女優賞 ドナ・リード(地上より永遠に)
オリジナル脚本賞 タイタニックの最期
脚色賞 地上より永遠に
原案賞 ローマの休日
美術監督装置賞(カラー) 聖衣
美術監督装置賞(白黒) ジュリアス・シーザー
撮影賞(カラー) シェーン
撮影賞(白黒) 地上より永遠に
音響賞 地上より永遠に
劇・喜劇映画音楽賞 リリー
衣装デザイン賞(白黒) ローマの休日
…