「火の鳥」がNHKで映像化され4日から放映される。
テレビ漫画はからっきしダメな私だが、手塚治は特別で、注目している。

ストバリスキーのバレーのヒノトリからのヒントを得てライフ・ワークとして
30数年かけて完結した作品である。、神、宇宙、慈愛、不滅のテーマがある。

「鉄腕アトム」は1951年にかかれ昨年2003年4月がアトムの誕生日で
この物語の背景、舞台であった。

この鉄腕アトムの第一巻に観られる背景、舞台の風景と平成の今、実現できた風景。
今の、浜松町、日本橋近辺の重なり合う道路と道路。その下にある家屋。

ナントアトムの世界と酷似してることか。その先を見通す先見性。
誰が、この当時今の風景を創造できたものぞ。

手塚治の想像、構想力にはひたすら脱帽である。
これが、世界のロボット工学を俄然リードしている日本の原点である。

世界の産業ロボットは75万台。
そのうちの半分が日本で稼動している。

あらゆる労働の現場に進出し生産に寄与している。
単純労働の世界から、人間を放逐した。

とりわけ遊び感覚の実用に役立つことの低いロボットは日本の独壇場である。

ホンダが昨年、「アシモ」の歩く姿を披露した。それも二足歩行。
ソニーはアイボ。さらにキュリオ今年になり発表。
、
先月2月はトヨタの手になるトランペットを吹くロボが衝撃であった。
人間でさえ操るのが難儀な楽器の一つトランペットを奏でた。

ここに不思議な現象を思い起こして欲しい。
日本は臓器提供が問題になるのにヒト型ロボットは何故欧米と違い平然と日本人はできるのか。

豊葦原の国たるわが国は人工心臓が問題になったが西欧では臓器移植はさほど問題視しない。
しかし生命相対たるヒト型ロボットになるとまったく開発しようとしない。

神から授かりし体との考え方と
魂を中心とし、生命への畏敬は解体新書までは臓器を見るのさえ禁じられていた。

武士道たる腹切りの壮絶さ純粋性の決意がわかろうと言うものだ。
このような現象を考えると宗教観からきているとしか思えない。

車や飛行機とかの集積された技術とか道具は西欧は群を抜いており、
日本は、モノまね二番煎じである。安全の観点が希薄のようだ。

六本木の回転ドア問題はどうも画一化の国ゆえ、ドア自体が消えてゆくのかもしれない。
回転ドアの原型は1888年キャネルという米国人が特許を取った。

風邪やほこりを防ぎ、部屋の中の暖気を逃がさない、気密性の高さのドアである。
出入りの激しいホテルで重宝された。

さらに手動式のノスタルジーと通行するときのステェータス性。
回転扉は多くの映画に描かれた。宝石店にはよく似合う。

桜の花は豪華絢爛、百花繚乱と咲き乱れ、わが国のマンガ家たる手塚治が
ロボット工学を生み出したことの礎を、アトムの誕生日を讃えているかのようである。

・・・武士道はその表敬たる桜の花と同じく、日本の土地に固有の花である。・・・
日本の武士道を世界に広めた新渡戸稲造の岩波文庫の「武士道」である。

そこに遊び心でのロボットの開発ラッシュ。
侘び寂びの国がゆえ生み出した産業用でない未来を知るロボットで守銭奴のレッテル返上である。

新年度の初日は清々しく行きたい。
今日のスリーダイヤ、タカチホの厳しき詰問の話はやめとこう。