大河の一滴

2008年6月4日
どうしても探しにいってくるという。
源にあろうかこの一滴。
このとうとうと流れる川の魚を手につかみ。

ツバナやスイスイゴンボやサドガラや
木イチゴやグミはくいものでない。

おとこはアユやハエやイダやエビ。
うなぎやなまずやふなやコイ
くいものないので川で腹を膨らせた

これほどきれいな大きな立派な水の川があろうか、
せいかつのど真ん中にそれはあった。

大人数の洗濯もんを、もちきれんごと持ち
長いながい四角のせっけん棒を塗りつけ
ガタガタ板にうえした上下動かし済ませた。

腰巻、ズロースを川で洗ろうタラいかん。
みんなに見られるじゃろ、あれほどいっちょるに。

物干しにもオンナモンは歴然と別。
家のつま、お天道様のあたらぬ日陰干し。

おんな手がないので、おとこもおんなの領分をせねば
どうにもうまくまわらない。

15で15キロもあろうかたかなべに
日ごと雨の日も自転車で一日やすまずかよった。

星のカラカラがらがらさわいでるころ
カラス「カァ〜」と夜も明けぬ前。

屋敷に鎮座祀られる10を越える神々に小っちゃいおちょこの茶碗にご飯を盛った

牛や馬やヤギやニワトリ
ウサギやハトやジュシマツ
ネコやイヌ
みんなの世話して出かける日々。

時間ないのでごあいさつだけ。
ナマズやフナやコイやサワガニ
イワマツやオモトやキクや記念樹の木

栗のみポツンと帽子のアタワニに落ち
スズメはチュンチュン大喜び.
小っちゃい弟、夢の中.

みんなに家を建てちゃると小っちゃな体をひっしでのばし
負けて成るかとペダルをこいだ。

三財川は一ッ瀬川と名を変えたる瀬口の麓にいる校友
においつけおいつけペダルをこいだ

年越しが近づくと障子のさんを山の如く
リヤカーにつんで川にもちこんだ。

唯一の動力源の牛や馬を浅瀬を探し分けて
水を腹いっぱしに飲ませながら体を洗った。

大きな大きな真っ赤な太陽は
西方彼方に落ちていく。
米良山々が鎮座してる寒い川の山陰のもと。

カラス「カァ〜」とおうちにかえるところ。
トンビがたかぁ〜くクルット回ってかえるところ。。

きっとそこからこの清流はきている。
三財川を遡って
この川も生まれたところ
その最初の一滴。

たばこのチッチャナ、チッチャナ種を箸でまく
その床の肥料にするために
大八車を引いて落ち葉を拾いにいくところ。

大根を切り刻み西側向けの巣にかけてカランカランに乾かす
冬のカラッ風が生まれいずるところ。

どれほど大きな蛇が住み
カンタロミミズより
大きなおおきなミミズのいるところ。

ニョロニョロ、ドロドロ
グニャグニャ、グワラグワラ

どれほどの闇の静かさか
シトシト
ポトポト
聞こえてくるところの一滴

米良山々のはるか彼方
沢の辺りのその叉向う
染みい出るところがあるんだろう。

そこがみたいとたったのたったの一人して
ニッコリワラってみに行った一滴

大きく呼吸する
触れると
皮膚はじっくりと汗で濡れ
パンパンに膨ったる永井博士のお腹みたい。

これでも探しにいけるのか
ハタッときずかされる。

訊いて寝息を聞いて
何かを確かに話している
あったぞあったぞ一滴

シトシト続きは鉄をもさびる。
月のはじめの最初の夕方。

ゆうに二軒分の張りの大きさ。
いたるところに惜しみなき材料。

大黒柱に手を回したる幼子は
両手で抱いても悔し涙を流したほど。

天井貼ればみえぬところに
一年猶予の手間隙かけての真骨頂。

四川省如きのひ弱なものではない
100ねんたっても壊れない。

純和式ギッシリ、ドッシリした家しか作らぬ
儲けの出来ない一介の大工の名工は
探し当てたんだろう一滴

こんなに小っちゃな白木はこ
だれが作ったんだろう。

カンナがあと二分の一と一介足らぬと小言をいって
現場での鬼はニッコリワラって恥ずかしそう。

同じ頃はるか海の彼方
セーヌ川左岸に陣取る職人が逝った
イブサンローラン=YSLのブランド職人の総帥。

ディオール急逝を21歳の若さで背負った重責後
働く女性の原型のファションをあえて右岸セーヌ川から発進。

カトリーヌ・ドヌーブはシェルブールの雨傘で名をなしシャンゼリゼ入り。?セーヌ右岸をあえて避け、
セーヌ左岸のイブサンローランを愛用し、闊歩した。

ディオールはルイ・ヴィトンの巨大グループで
、YSLはグッチ傘下で探しあう美の一滴。

職人の魂に貴賎、名声の差異は無い。
セーヌの源のレネーまでの探しの一滴
幻幻

三財川右岸で身を起こし
宮崎太郎大淀川右岸にどっしりと
100年保てる家作りの職人魂。

もう次は決して探さぬ探しえぬの確かなる一滴。
「親」と名のつく見えぬとこに行った大河となったる一滴

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