安倍内閣沈む
2007年9月12日国会が始まらない。
永田町が揺れた。
12日午後1時から首相の所信表明演説に対する各党代表質問が予定されていた。
、自民党は民主党に対し
「わたしは代表質問に出るわけにはいかない健康上の理由だと首相が言っている」と伝えた。
小沢戦略の「完」を見た。敵の性格分析までして、見事である。
ただ、麻生幹事長の発言も気になる。
「ずっと前から聞いていた。自分には求心力がないと言っていた」
これ共同謀議ジャン!。
大勝利後に姿を消した小沢一郎が会ってた人は誰なのか。
決め手は総理9月12日14:00の会見でよみとるしかない。
「職を賭す」
党首会談に託してること事態が異常である。
これは職を投げ出すということ。一国の総理が職を投げ出して、国民は許すのだろうか
14:00緊急記者会見
一、新たな総理の下でテロとの戦いの継続を目指すべきではないか
一、小沢民主党代表に党首会談を断られたことは残念だ
一、国民の支持、信頼の上に政策を力強く進めていくことは困難だ
一、自らがけじめをつけることで局面を打開しなければならないと判断するにいたった
一、政治空白を生まないよう、なるべく早く次の総裁を決めて欲しいと指示した
五つの理由は笑っちゃうことばかり。それが一国の宰相の仕事であろう。
ネットで記事を拾う
首相側近の1人は「テロ対策特別措置法の延長問題で見通しが立たなくなったからだろう」
町村派幹部は「信じられない。自民党の危機だ」と指摘。
野田佳彦議員(同)は「きのう所信表明したばかりで、不自然極まりない。きのうも早退したというし、
何かあったんでしょうかね」と首をひねった。
新総裁選出には「最低1カ月かかる」
総裁選を実施になるが党員参加型なら12日間の選挙期間がいる。
急を要する場合は両院議員と都道府県連代表による両院議員総会で新総裁を選出するとの規定。
党幹部、派閥領主で議論し、両院議員総会で新総裁を選出する選択肢しかなかろう。
民主党の小沢一郎代表は12日午後、安倍晋三首相の辞意について、国会内で記者団に
「今はコメントできない。
正式に辞任が決まってからだ」と語った。
代表質問に立つ予定だった鳩山由紀夫幹事長
「詳しいことは分からない。あと10分のところで(質問の準備が)無駄になった」
国の威信はどうなるのか。
美しい国との持論はどこにもありはしない。
「日刊ゲンダイ」9月7日の記事が一番的確にあった。。
前日6日に安倍首相は報道各社の論説委員、民放各社の解説委員、内閣記者会報道各社キャップと相次いで懇談の場を設け
ている。その席での話いわゆる「オフレコ懇談」の内容がリークされた。
「体の具合でも悪いのかと思いました。過去の懇談とは大違い。これまでは、自身の理念をとうとうと語るなど、自信と熱意
にあふれていた。ところが、今回は何をやりたいのか、聞いてもさっぱり要領を得ない
。発音もボソボソで、目もうつろ。大丈夫かなと思った」
「スポーツ報知」が津島派関係者の声として9月10日伝えたところによると、
「総辞職発言」を受けて、首相と距離を置く自民党議員は
「会見の映像を見ていると、精神的に不安定な感じだ。辞めるつもりなんじゃないか」
と発言したといい、精神的な弱さが「総辞職説」を唱えさせたのではないか、と示唆している。
細川内閣の瓦解のときより酷い結末。
ドロ船に乗っけられて新大臣はどうするのであろう。
とにかくにも国家の威信がかかっている。
早急なる国家体制をつくりあげなければ世界の恥さらし。
先日お家芸柔道でさえ世界の山下が大敗北の選挙結果。
世界選手権が始まるが井上康生を宮崎は送り出してるので心配でならない。
ぶら下がり取材とか一刻一分が動静として伝えられる中央集権体制。
その綻びがあち事に出てきている。
藤原智美著 『暴走老人!』文芸春秋刊
著者が税務署で目撃した老人は、領収書が書類に張りきれない、と小言をいい、
係の女性が袋に入れたとたん、
「アンタ!失礼じゃないか」突然怒りを爆発。
スーパーのサービスカウンターで、注文した品物がきちんと入荷しなかったと、
15分以上も怒声で抗議し続ける初老の男性。
いまキレるのは若者だけでない。なぜ老人は「暴走」するのか。
65歳以上の人口は平成元年から16年で倍になり、刑法犯は5倍。
バックボーンに社会の変化があるのでは、と考えました」
周囲と摩擦を起こしたり、暴力的な行動に走る老人を「新老人」と名付けた
本書では「時間」「空間」「感情」の3つの視点から、背景を分析
「
探っていくと急激な社会の変化に適応できない老人の孤立感に突き当たった。団塊の世代はまもなく当事
者になる。
「かつては落語のご隠居さんのように理想像がありました。今は逆に古い経験が役に立たないんです。
社会はさらに変化します。書き終えて自分自身はどうなのか、と漠然とした不安を覚えました」
日傘をさす男性が増えている
熱中症が相次いだ猛暑の中、「女性専用」だった日傘の効用に気づいたらしい。
インターネット上の傘専門店には、全国から注文が殺到、百貨店にも問い合わせが相次ぐ。
9月に入っても猛烈な残暑が続く日本列島。
有害な紫外線(UV)への対策もあって、
「男の日傘」はじわじわと人気を広げている。
稲刈り中、ワニ出現 足で踏み捕獲 金沢
2007年9月9日(日)
8日午後金沢市磯部町の田んぼにワニがいるのを、稲刈りをしていた近くの農業宮前一之さん(64)が見つけ、
頭を足で踏み押さえて捕獲した
ワニは黄土色と黒色のまだら模様で、体長約1メートル。中南米に生息するメガネカイマンらしい。
成長しても2メートル前後で、ワニの中では飼いやすいとされ、多く輸入されているという。
急激な社会の変化と孤立感
新聞はコラムで故事を持ち出そう。
愚者も一得
(ぐしゃもいっとく)
愚かな者でも、時には一つくらいよい考えを出すものだということ。
九牛の一毛
(きゅうぎゅうのいちもう)
九頭の牛の中の一本の毛の意から、
極めて多くの中のごく僅かな一部分のたとえ。
棺を蓋いて事定まる
(かんをおおいてことさだまる)
人間の本当の価値というものは
その人が死んで棺の蓋(ふた)をしてからはじめて定まるもので
生きている間は決定的な判断は下せるものではないということ。
餓鬼も人数
(がきもにんずう)
取るに足らぬ人間でも、
大勢集まればそれなりの力になり
役に立つようになるということ。
蝦踊れども川を出でず
(えびおどれどもかわをいでず)
蝦はいくらはねてみても川から出られないように
それぞれには持って生まれた天分があるというたとえ。
牛も千里馬も千里
(うしもせんりうまもせんり
速いか遅いか、上手か下手かの違いはあっても、
同じところに到達するのだから結局は同じであり
慌てることはないということのたとえ。
一斑を見て全豹を卜す
(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
豹の毛皮の一つのまだらを見て豹であることを推知する意で、
物事の一部を見てその全体を推し量ることのたとえ。
一を識りて二を知らず
(いちをしりてにをしらず)
一つのことだけを知っていて
その他のことは知らないの意で 識見の狭さ
応用力のなさをいうたとえ。
本の一分は末の一丈
(もとのいちぶはすえのいちじょう
始めは目立たないほどの狂いでも
後になると大きな誤差になって現れることで
何事も始めが大事であるという教え。
唇歯輔車
(しんしほしゃ
互いに密接な利害関係にあって、
片方が滅びれば他方も立ちゆかないような関係のたとえ。
後の雁が先になる
(あとのかりがさきになる)
後からきた者が先の者を追い越すたとえ。
後輩が先輩を凌ぐことにも、
若い者が先に死ぬことにも使われる。
衆口金を鑠す
(しゅうこうきんをとかす)
世間の評判や中傷には恐ろしい力があることのたとえ。
多くの人が口をそろえて言うことばは、
それが間違ったものであっても、
堅い金をも溶かしてしまうものになるの意。
「鑠」は溶ける、溶かす。
木に縁りて魚を求む
(きによりてうおをもとむ
木に登って魚を探す意で
方法を間違っていたのでは、
目的を達成することはできないことのたとえ。
孟子が、武力だけでは天下を平定することが難しいことを、
木に登って得られるはずのない魚を求めるようなものだと言った故事による。
沙弥から長老にはなれぬ
(しゃみからちょうろうにはなれぬ)
一足跳びの出世などはなく、
すべて物事は順序や段階を踏まなければならないことのたとえ。
「沙弥」は仏門に入ったばかりの修行僧。
「長老」は学徳を備えた高僧。
朽木は雕るべからず
(きゅうぼくはえるべからず)
腐った木には彫刻できないように
素質のない者や、やる気のない者には、
いくら教えても無駄であるというたとえ。
「雕」は刻む意で「彫」と同じ。
孔子が門人の宰予(さいよ)が昼寝をしているのを見て叱ったことば
炬燵で河豚汁
(こたつでふぐじる)
炬燵に入って休養しながら危険な河豚汁を食べる意から
大事をとっている一方で、
危険を冒すといった矛盾した行為をするたとえ。
小舟の宵拵え
(こぶねのよいごしらえ
小さな舟を明日出すのに前の晩から準備する意で、
大げさすぎ、手回しがよすぎることのたとえ。
一村雨の雨宿り
(ひとむらさめのあまやどり)
一時の間、にわか雨をさけて見知らぬ人と一緒に雨宿りするのも
深い因縁に結ばれているからだということ。
やはり野に置け蓮華草
(やはりのにおけれんげそう)
蓮華草のような野の花は、家の中に飾っても調和せず
やはり野の花は野に咲いていてこそ美しいのだということ。
すべてのものは、それにふさわしい環境の中でこそ、
そのよさも真価も発揮できるということのたとえ。
肝胆相照らす
(かんたんあいてらす)
互いに心の底を打ち明けて
真心をもって親しく交わることのたとえ。
昔の中国人は「肝胆」、すなわち肝臓と胆嚢(たんのう)を、
心の働きをする所と考えていたことから出たことば。
株を守りて兎を待つ
(かぶをまもりてうさぎをまつ)
古い習慣にとらわれて、融通が利かず進歩のないたとえ。
また、一度成功した経験に味をしめて
愚直に同じ方法に頼ろうとするたとえ。
中国の宋の国の農夫が、
兎がとんできて木の切り株に当たって死んだのを見て、
以後畑仕事もやめて毎日株を見張って、
兎を捕ろうとしていたという故事による
すねに疵持てば笹原走る
(すねにきずもてばささはらはしる)
後ろ暗いところや心にやましいことがある人間は、
道を歩くにも大手を振って堂々と歩けないというたとえ。
「すねに疵持つ」は、悪事を犯した弱みがあること。
笹の葉音にもびくついて走ったり、
すねの疵が笹の葉に触れて痛いので急いで走り抜けるの意。
「笹原走れぬ」とも用いるが同じ意味。
永田町が揺れた。
12日午後1時から首相の所信表明演説に対する各党代表質問が予定されていた。
、自民党は民主党に対し
「わたしは代表質問に出るわけにはいかない健康上の理由だと首相が言っている」と伝えた。
小沢戦略の「完」を見た。敵の性格分析までして、見事である。
ただ、麻生幹事長の発言も気になる。
「ずっと前から聞いていた。自分には求心力がないと言っていた」
これ共同謀議ジャン!。
大勝利後に姿を消した小沢一郎が会ってた人は誰なのか。
決め手は総理9月12日14:00の会見でよみとるしかない。
「職を賭す」
党首会談に託してること事態が異常である。
これは職を投げ出すということ。一国の総理が職を投げ出して、国民は許すのだろうか
14:00緊急記者会見
一、新たな総理の下でテロとの戦いの継続を目指すべきではないか
一、小沢民主党代表に党首会談を断られたことは残念だ
一、国民の支持、信頼の上に政策を力強く進めていくことは困難だ
一、自らがけじめをつけることで局面を打開しなければならないと判断するにいたった
一、政治空白を生まないよう、なるべく早く次の総裁を決めて欲しいと指示した
五つの理由は笑っちゃうことばかり。それが一国の宰相の仕事であろう。
ネットで記事を拾う
首相側近の1人は「テロ対策特別措置法の延長問題で見通しが立たなくなったからだろう」
町村派幹部は「信じられない。自民党の危機だ」と指摘。
野田佳彦議員(同)は「きのう所信表明したばかりで、不自然極まりない。きのうも早退したというし、
何かあったんでしょうかね」と首をひねった。
新総裁選出には「最低1カ月かかる」
総裁選を実施になるが党員参加型なら12日間の選挙期間がいる。
急を要する場合は両院議員と都道府県連代表による両院議員総会で新総裁を選出するとの規定。
党幹部、派閥領主で議論し、両院議員総会で新総裁を選出する選択肢しかなかろう。
民主党の小沢一郎代表は12日午後、安倍晋三首相の辞意について、国会内で記者団に
「今はコメントできない。
正式に辞任が決まってからだ」と語った。
代表質問に立つ予定だった鳩山由紀夫幹事長
「詳しいことは分からない。あと10分のところで(質問の準備が)無駄になった」
国の威信はどうなるのか。
美しい国との持論はどこにもありはしない。
「日刊ゲンダイ」9月7日の記事が一番的確にあった。。
前日6日に安倍首相は報道各社の論説委員、民放各社の解説委員、内閣記者会報道各社キャップと相次いで懇談の場を設け
ている。その席での話いわゆる「オフレコ懇談」の内容がリークされた。
「体の具合でも悪いのかと思いました。過去の懇談とは大違い。これまでは、自身の理念をとうとうと語るなど、自信と熱意
にあふれていた。ところが、今回は何をやりたいのか、聞いてもさっぱり要領を得ない
。発音もボソボソで、目もうつろ。大丈夫かなと思った」
「スポーツ報知」が津島派関係者の声として9月10日伝えたところによると、
「総辞職発言」を受けて、首相と距離を置く自民党議員は
「会見の映像を見ていると、精神的に不安定な感じだ。辞めるつもりなんじゃないか」
と発言したといい、精神的な弱さが「総辞職説」を唱えさせたのではないか、と示唆している。
細川内閣の瓦解のときより酷い結末。
ドロ船に乗っけられて新大臣はどうするのであろう。
とにかくにも国家の威信がかかっている。
早急なる国家体制をつくりあげなければ世界の恥さらし。
先日お家芸柔道でさえ世界の山下が大敗北の選挙結果。
世界選手権が始まるが井上康生を宮崎は送り出してるので心配でならない。
ぶら下がり取材とか一刻一分が動静として伝えられる中央集権体制。
その綻びがあち事に出てきている。
藤原智美著 『暴走老人!』文芸春秋刊
著者が税務署で目撃した老人は、領収書が書類に張りきれない、と小言をいい、
係の女性が袋に入れたとたん、
「アンタ!失礼じゃないか」突然怒りを爆発。
スーパーのサービスカウンターで、注文した品物がきちんと入荷しなかったと、
15分以上も怒声で抗議し続ける初老の男性。
いまキレるのは若者だけでない。なぜ老人は「暴走」するのか。
65歳以上の人口は平成元年から16年で倍になり、刑法犯は5倍。
バックボーンに社会の変化があるのでは、と考えました」
周囲と摩擦を起こしたり、暴力的な行動に走る老人を「新老人」と名付けた
本書では「時間」「空間」「感情」の3つの視点から、背景を分析
「
探っていくと急激な社会の変化に適応できない老人の孤立感に突き当たった。団塊の世代はまもなく当事
者になる。
「かつては落語のご隠居さんのように理想像がありました。今は逆に古い経験が役に立たないんです。
社会はさらに変化します。書き終えて自分自身はどうなのか、と漠然とした不安を覚えました」
日傘をさす男性が増えている
熱中症が相次いだ猛暑の中、「女性専用」だった日傘の効用に気づいたらしい。
インターネット上の傘専門店には、全国から注文が殺到、百貨店にも問い合わせが相次ぐ。
9月に入っても猛烈な残暑が続く日本列島。
有害な紫外線(UV)への対策もあって、
「男の日傘」はじわじわと人気を広げている。
稲刈り中、ワニ出現 足で踏み捕獲 金沢
2007年9月9日(日)
8日午後金沢市磯部町の田んぼにワニがいるのを、稲刈りをしていた近くの農業宮前一之さん(64)が見つけ、
頭を足で踏み押さえて捕獲した
ワニは黄土色と黒色のまだら模様で、体長約1メートル。中南米に生息するメガネカイマンらしい。
成長しても2メートル前後で、ワニの中では飼いやすいとされ、多く輸入されているという。
急激な社会の変化と孤立感
新聞はコラムで故事を持ち出そう。
愚者も一得
(ぐしゃもいっとく)
愚かな者でも、時には一つくらいよい考えを出すものだということ。
九牛の一毛
(きゅうぎゅうのいちもう)
九頭の牛の中の一本の毛の意から、
極めて多くの中のごく僅かな一部分のたとえ。
棺を蓋いて事定まる
(かんをおおいてことさだまる)
人間の本当の価値というものは
その人が死んで棺の蓋(ふた)をしてからはじめて定まるもので
生きている間は決定的な判断は下せるものではないということ。
餓鬼も人数
(がきもにんずう)
取るに足らぬ人間でも、
大勢集まればそれなりの力になり
役に立つようになるということ。
蝦踊れども川を出でず
(えびおどれどもかわをいでず)
蝦はいくらはねてみても川から出られないように
それぞれには持って生まれた天分があるというたとえ。
牛も千里馬も千里
(うしもせんりうまもせんり
速いか遅いか、上手か下手かの違いはあっても、
同じところに到達するのだから結局は同じであり
慌てることはないということのたとえ。
一斑を見て全豹を卜す
(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
豹の毛皮の一つのまだらを見て豹であることを推知する意で、
物事の一部を見てその全体を推し量ることのたとえ。
一を識りて二を知らず
(いちをしりてにをしらず)
一つのことだけを知っていて
その他のことは知らないの意で 識見の狭さ
応用力のなさをいうたとえ。
本の一分は末の一丈
(もとのいちぶはすえのいちじょう
始めは目立たないほどの狂いでも
後になると大きな誤差になって現れることで
何事も始めが大事であるという教え。
唇歯輔車
(しんしほしゃ
互いに密接な利害関係にあって、
片方が滅びれば他方も立ちゆかないような関係のたとえ。
後の雁が先になる
(あとのかりがさきになる)
後からきた者が先の者を追い越すたとえ。
後輩が先輩を凌ぐことにも、
若い者が先に死ぬことにも使われる。
衆口金を鑠す
(しゅうこうきんをとかす)
世間の評判や中傷には恐ろしい力があることのたとえ。
多くの人が口をそろえて言うことばは、
それが間違ったものであっても、
堅い金をも溶かしてしまうものになるの意。
「鑠」は溶ける、溶かす。
木に縁りて魚を求む
(きによりてうおをもとむ
木に登って魚を探す意で
方法を間違っていたのでは、
目的を達成することはできないことのたとえ。
孟子が、武力だけでは天下を平定することが難しいことを、
木に登って得られるはずのない魚を求めるようなものだと言った故事による。
沙弥から長老にはなれぬ
(しゃみからちょうろうにはなれぬ)
一足跳びの出世などはなく、
すべて物事は順序や段階を踏まなければならないことのたとえ。
「沙弥」は仏門に入ったばかりの修行僧。
「長老」は学徳を備えた高僧。
朽木は雕るべからず
(きゅうぼくはえるべからず)
腐った木には彫刻できないように
素質のない者や、やる気のない者には、
いくら教えても無駄であるというたとえ。
「雕」は刻む意で「彫」と同じ。
孔子が門人の宰予(さいよ)が昼寝をしているのを見て叱ったことば
炬燵で河豚汁
(こたつでふぐじる)
炬燵に入って休養しながら危険な河豚汁を食べる意から
大事をとっている一方で、
危険を冒すといった矛盾した行為をするたとえ。
小舟の宵拵え
(こぶねのよいごしらえ
小さな舟を明日出すのに前の晩から準備する意で、
大げさすぎ、手回しがよすぎることのたとえ。
一村雨の雨宿り
(ひとむらさめのあまやどり)
一時の間、にわか雨をさけて見知らぬ人と一緒に雨宿りするのも
深い因縁に結ばれているからだということ。
やはり野に置け蓮華草
(やはりのにおけれんげそう)
蓮華草のような野の花は、家の中に飾っても調和せず
やはり野の花は野に咲いていてこそ美しいのだということ。
すべてのものは、それにふさわしい環境の中でこそ、
そのよさも真価も発揮できるということのたとえ。
肝胆相照らす
(かんたんあいてらす)
互いに心の底を打ち明けて
真心をもって親しく交わることのたとえ。
昔の中国人は「肝胆」、すなわち肝臓と胆嚢(たんのう)を、
心の働きをする所と考えていたことから出たことば。
株を守りて兎を待つ
(かぶをまもりてうさぎをまつ)
古い習慣にとらわれて、融通が利かず進歩のないたとえ。
また、一度成功した経験に味をしめて
愚直に同じ方法に頼ろうとするたとえ。
中国の宋の国の農夫が、
兎がとんできて木の切り株に当たって死んだのを見て、
以後畑仕事もやめて毎日株を見張って、
兎を捕ろうとしていたという故事による
すねに疵持てば笹原走る
(すねにきずもてばささはらはしる)
後ろ暗いところや心にやましいことがある人間は、
道を歩くにも大手を振って堂々と歩けないというたとえ。
「すねに疵持つ」は、悪事を犯した弱みがあること。
笹の葉音にもびくついて走ったり、
すねの疵が笹の葉に触れて痛いので急いで走り抜けるの意。
「笹原走れぬ」とも用いるが同じ意味。
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