寒苦鳥

2007年3月18日
ふるさとの なまりなつかし 停車場に
      人ごみの中に そをききぬいく

ふるさとの訛なつかし
 
 停車場の人ごみの中に
 
 そを聴きにゆく

東北の玄関・上野駅だろうか
中学生の時代の義務教育時ゆえこころの襞がない。
ホ−ムシックで旅愁的な感情で詠んだまでしか及ばなかった
啄木の生活苦から来る故郷への憧憬が限度の理解の仕方。
社会主義に傾注してる資料を見つけ得意になった程度の浅はかさ

歌集『一握の砂』(1910)からすると
東海の児島の磯のすな浜に
   我なきぬれてかにとたわむル。
にどうしても肩入れしてしまう故からか。
国民的歌人・牧水にない憂いに満ちた作風、

人気の秘密を黒板に書いてもらう。
?口語的表現を用いた三行書きである。
?感傷的でありながら、生活に即している。
?自然主義的な生活苦を素朴に告白している。
 
宵越しの金はも他ねェ〜で。
もっと厳しき極貧のこの歌の叫びの理解はむりであろう。
大人の人生とはお金との道ずれの長い旅にあるにほかならない。
食や住、衣にまでは奢多華美ではなくとも困ってはいなかった。
貧乏百姓育ちさえ峻がする厳しさ。。
27才で窮死したに痛ましさに貧苦が見える。。

歌の真意はその教わったものでないものを今の経験から知る。
啄木の赤貧洗うがごとくの貧乏さの理解は無理であった。

極貧にあえぐは寒苦鳥
3/6日以来の寒さが抜けぬ一日であった。 
あったかかった17日も午後は冷たき風の強風となり夜は冷え込んだ、寒さが解けぬ日々

青森、新潟東京愛媛宇和島和歌山全国の人々が押し寄せて生の声も
「寒いですね。」
寒さ対策は24時間に及ぶ厳しき、啄木以上の環境。
一向にすすまぬ状況に焦りどこではなく命の不安もよぎる。

沙加戸弘教授の教えを全面的に掲載するとこうである。

印度雪山高みなる故夜の寒気
それはそれはすさまじく草木も凍る
昼また陽光あたたかなり。
この雪山に寒苦鳥と名づけられた鳥あり
夜は寒気に堪えず岩の間に身を置いて
がたがたふるえ乍ら
「明日は必ず巣をつくらんゞ」と鳴いて一夜を送り
夜明ければ朝日の暖かさにたちまち寒苦を忘れ一日を遊び呆け
夜は寒苦になくとある。

寒苦鳥、寒号鳥、かんくとり、雪山鳥と称する

平家物語第9巻生すきの妙法
ただ平家の人々はいつも氷にとじこめられたる
心地して寒苦鳥のことならず。

曽我物語7巻李将軍が事
われらが有様をものにたとえれば寒苦鳥に似たりなり。

これもおかれた状況の悪さのたとえ。

怠惰から生まれた希薄な決意などなんの役に立とうか
と喝破してる。

嗚呼それにしてもこのまんまではダメ!
「どんげかせんといかん!」

飢えからの逃れ!
 休 眠 打 破!
借金取りからの対応。
新規事業の立ち上げ資金。

寒苦鳥なんぞ!
 焼いて裂いて潰して・・食っちゃえ!

タ−ミナルを急ぐ人々。
・・・・ど・・こ・・の・く・・に・・・

そうだワな〜団塊世代は隠居の年齢。
浦島太郎には何も見えぬ。
まだ・・い・き・て・い・る・

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