「肥後守」

2007年1月30日
誇れる民族意識の自覚形成、変革は相当年数を要する。
封建制のころの時代が頂点に立たせた豊臣秀吉の善政に刀狩をあげたい。

自らの権力維持のために反抗手段の武器を持つことを禁じたものだが、
歴史的にみれば平和な思想の民族意識を作りあげたと日本史の特筆にあげるのに異論はなかろう。

南北戦争を経ても「銃」を国民から奪えなかったのが野蛮な今日のアメリカ銃社会である。
世界支配を経済、軍事でみるや否やの日米の差である。

ものづくりの日本の手先の器用さは、日常の環境がそうであった。
男の子供は刃物をサムサイが如く常帯した。
教育は読み書きソロバンを基本とする寺子屋教育の成果に驚愕した先進国諸国。

団塊の世代は60年の浅沼稲次郎の殺傷事件のあおりを受けて刀狩にあった経験を持つ。
ええっ!?刀狩?

遠周りに解いていきたい。
教育改革の問題提起ゆえだ。

機械的ボールペンと違い鉛筆文字は濃淡、かすれと一様でなく実に味がある。
危険ゆえ熟知して常態化するのが刃物教育である。

当世のクイズ風に言うと。
 大人と子供の違いは・・
    鉛筆で文字を毎日書いてるや、否や!
もう一問
 男と女の違いは
  「肥後守」を持ってるや否や

そう!「肥後守」をズーッと学校も含めお風呂以外はポケットに持ってるかどうかである。
「肥後守」とは手のひらに収まるサイズのナイフである。

餓鬼、子供ゆえ喧嘩の時に使う?
バカな!傷つくさらに死ぬではないか。
そのような非法な考えを持つことさえ刃物の持つ危険を熟知してるゆえしなかった。

鉛筆を削ったり山に分け入り鳥の捕獲のワナを作るときの道具、
老いて老眼がいるがごとくの幼少時の団塊世代の必需品。

値段は10円モンは柄が鉄そのものの色で安っぽい。
30円はメッキ仕上げだったのか銀色にキラリと光るクローム仕上げに高級感が漂っていた。

50年前をしっかり記憶してる「肥後守」の刻印。
おぼろげなる記憶は・美濃郡・兵庫・平田・製作所・・

鉛筆を「京美人」なるヒゲ剃り用のカミソリは営利で切れ味はいいが刃がゆがんで不都合。
「肥後守」は宝物ゆえ紛失しないよう紐で結わいでるポケットから出して鉛筆を削る。

先生も要したもので授業中でも鉛筆削りは許した。
授業中退屈になると削り出す。
鉛筆は本来休み時間とか自宅で準備するもので授業中は注意散漫のハズでお叱りを受けるはずを許してくれた。

休み時間は大切なる友達との遊びの時間。
冬はオシクラマンジュウにナガウマ、トンパチ
寒き冬ゆえの暖を取る知恵。

そのときのみ「肥後守」はポケットから誰言うとなく一時保管。
長い休み時間のお昼時はソフトボール。
学校は遊びのために登校した。
下校時の帰りは「肥後守」がないと大変である。
食料は山に行けば何でもあった。

それが件(くだん)の事件や文部省と日教組の勤務評定=勤評、全国実力統一・テスト反対の激突の社会的背景が
管理型教育に向かったのであろう。

「肥後守」はいっせいに刀狩よろしく先生から禁止された。
学校への帯持者は取りあげられた。

肥後と付いてるゆえどこか思い当たろうがまるで違う。
豊臣秀吉が戦火で町が荒れてるのを見て大工道具を作る鍛冶職人を育てたところ
兵庫県美嚢郡久留美村平田=兵庫県三木市名のである。
平田ナイフという小刀は1893年(明治26ねん)ころ作られ始めた
200人の職人が小刀つくりに従事した
が粗悪品が出回るようになり評判が下がった。

金物商重松太三郎が九州から持ち込んだ。
それは鞘に、布を巻いた柄に刀をつけただけ。

これをヒントに村上貞治、永尾元佑の祖父永尾重次が改良した。
「肥後守」は1904年(meiji37nenn)に生まれた。
刀と柄の接合部分で折りたためる刀の根元にチキリという突起がつき、
親指ひとつで刀が広がる。
断面がV字型の両刀
利き腕が右でも左でも使える。
切れ味使いかってのよさで全国に知られた。
商標登録し洋刀製造組合だけ使用できる名称とした。

硬度鋼を地金でサンドのようにはさんだ材料の切断、
火で加熱して叩いて製造する。
研磨、焼入れジュッとする。切れ味が鋭くなる。
20工程を経る

長野県池田町会染小は鉛筆を「肥後守」で削っている。
廃品回収で得た金が購入資金である。

永尾駒(かねこま)製作所のみ「肥後守」を作る。
永尾元佑は昭和8年生まれ。
月10,000丁を家内工業で作っているさいごの職人。。
「肥後守」の切れ味は変わらない。
朝令暮改のごとき教育改革でよくなるはずがない

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